顔だけ先生
昨年の10月~12月にフジテレビ系で放送されていた、
神尾楓珠さん主演のドラマです。
⇒『顔だけ先生』
攻めてるなと思いました(笑)
そしてTVドラマ好きで20年くらいずっと観てきている僕の分析では、
フジテレビ系で攻めたタイトルで放送するドラマは、
「グサッと刺さる深みがあって面白い」と勝手に解釈しています。
そもそも大好きな貫地谷しほりさんが共演と聞いた時点で、
観ることは確定していたのですが、
読みは大当たり!
神尾さん演じる高校の非常勤講師が、
「顔だけ先生」と揶揄され学校全体を混乱に巻き込みながらも、
同僚や生徒たちの人生観を変えていくというストーリーは、
時に爽快で、
時に泣けて、
とても面白かったです。
時代が変化して、
色々な生き方、考え方が認められていく中でも、
学校という閉鎖空間ではまだまだ変わらない旧態依然のこともある。
関わる人々が違和感を感じながらも流されてしまいそうになるのを、
さらっと爽やかな笑顔で抵抗する「顔だけ先生」の姿は、
なかなかスカッとしました。
最終回の印象的な言葉を少々。
嫌なこととか苦しいことがあっても、
それでもやめられないことこそが、
好きなことだと思うんです。難しく考える必要はないけど、
難しく考えるとするならば、
この先、あなたたちが生きていく上で、
追いかけることも、追いかけても捕まえられないことも、
逃げることも、逃げ切れないこともあると思うんです。
そんな希望とか絶望とかでぐちゃぐちゃに揺さぶられる中でも、
心にアンカーを打ち込んでおけば、
ぶれない自分でいられると思うんです。
僕にとっては、
それが“好き”をベースに生きるってこと。
ちょうど同じようなことを考えていた時に録画で拝見したので、
ものすごく心が高揚しました。
最終回、
同僚が、
“我慢して過ごすしかない部屋を、
洗ってくれる無邪気な風みたいな人。
これまで当たり前だと思ったものが吹き飛ばされて、
厄介なことになったりするけど、
いつだって新しく始められるんだってことを教えてくれる人”と表現します。
各話の中に、
今の時代やこれからの時代の人に素敵な言葉達が詰まっているので、
現代に生きる多くの方に観て頂きたいドラマでした。
お時間ある方はぜひ。
⇒『顔だけ先生』
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