栞(しおり)のない本から

横浜から札幌へ帰ってくる6年前に
かなり多くの物とサヨナラをしましたが
何度も読み返すくらい好きな本は
やはり捨てられずに持って帰ってきました

本って紙や紐の栞がついているものあれば
ついていないものもありますよね

本屋さんのレジ横なんかには
“ご自由にどうぞ”と置かれている栞が置いてあったりもしますが
その本に栞が付いているかをあまり確認しないので
読んでいる途中に「あ、栞ない本だ」って気付いたりします

他の本から栞を取ったりもしますが
そこら辺に見えたものをとりあえず挟んでおくこともよくあって
スポーツ観戦した際の半券やとある牛丼屋さんの半券
動物園や水族館のチケット
カフェに置いてあるその店のショップカード
時には自分の名刺も・・・

最近久し振りに開いた本には
川崎のTOHOシネマズで随分前に観た映画の半券が挟まっていました

最後に横浜に遊びに行ったのもコロナ禍前の2019年になるので
思わず胸がどきどきするくらいに込み上げる懐かしさを感じました

10年前くらいですかね
映画を観ることにハマっていたのと
自分が演技の勉強をしていたのもあって
映画館をはしごして1日に3本観るとかってことをしていた時期があり

特にミニシアター系という1館でしか公開されていないような映画が好きだったので
休みの日に横浜から電車移動して
吉祥寺のバウスシアター(今はなき・・・)
新宿シネマカリテやシネマート新宿
目黒シネマ
下高井戸シネマ
渋谷のシネクイントやユーロスペース
シネ・リーブル池袋
キネカ大森などなど
上映時間と移動時間を計算して
時には小走りして汗だくになりながら色々足を運んだなぁと思い出します

札幌にはそんなに映画館の数はありませんし
すっかり映画自体をほとんど観なくなってしまいましたが

本の中から出てきた懐かしい半券のおかげで
ちょっと嬉しいエモーショナルな気分に浸る時間になりました。

栞のない本から

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
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