君と出会った奇跡が
青空。
タンポポの綿毛。
生い茂る木々。
イヤフォンから流れるスピッツ。
川沿いを走る。
ふと思い出したのは、
3年前の夏。
スポーツクラブのキッズキャンプの引率に行った時のこと。
昼間は明るく楽しく走り回っていたある子供が、
テントで夜眠る直前に急に泣き出す。
周りの子達もその子のそんな姿にただただ驚く。
やんちゃだけど甘えん坊な彼は、
よしよしされながら、
たくさん泣いて泣いて、
疲れて眠りにつきました。
次の日はまた、
けろっとしていっぱい走り回っていたなぁ。
その朝、
今度は別の子が、
泣きだして僕の抱っこから離れようとしない。
強く強くしがみついていました。
どんなに説得しても離れようとしなかったのに、
朝ごはん会場で納豆を見つけたら興味を示したので、
「納豆好きなの?食べる?じゃあ降りよっか?」
と聞いたらすっと降りて元気にごはんを食べていました。
「コーチより納豆の方が良いんだ?」って聞いたら、
大きく頷いていたなぁ。
2日前に『子供は知っている』とブログで書かせていただきましたが、
そのおかげで引き寄せてくれたのか、
2月に子供が生まれたばかりの後輩夫婦が子供を連れて顔を見せに来てくれました。
諸々の事情で切迫早産だったその子は、
前回初めて会ったときはとっても小さかったのですが、
短期間ですくすく育っていて、
1回り年下になるその夫婦も少し大人びて見えた気がします。
そこに愛が在って、
そこから産まれた新たな愛が、
色々なパワーやエネルギーを振り分けてくれる。
受け取った僕らはまた、
それを誰かに与えたり、
消えないように育て続けたり。
この小さな命たちが大きくなったときに、
道に迷いそうになったら照らしてあげられる陽でありたい。
立ち竦んで震えてしまうときはそっと包んで温めてあげたい。
一歩踏み出せずに悩んでいるときはそっと背中を押してあげたい。
疲れたら休める大きな樹でありたい。
あらためて、
そんな想いがこの胸にあふれています。
もっと、もっと。
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