すべき思考

心理療法のひとつのである『論理療法』において
ある出来事に対して生じた感情の
元となる思考について着目するというアプローチがあります

現実的ではなく
独断的で論理的とは言えない思考のことを
イラショナルビリーフ(irrational belief)と言いますが

「すべき思考(すべきでない思考)」もそのひとつ

人それぞれ生きていた中で
無意識に身に付いてきた考え方って
実は結構あったりして

例えば環境が変わった時に
例えば歳を重ねてふと考えた時に

あれ?
なんでこうすべきだって思っていたんだろう?
と感じる時があったら
そこが気付きの第一歩かも知れません

親がそう言ってたから
周りがそう言うから
ずっとこのやり方を引き継いできたから
など

仕事や日々の生活の中でも
特に違和感を感じなければ
あらためて考える機会もなかったようなこと

ちょっとしたきっかけで
疑問が生じたのだとしたら
信じるとか疑うとかではなくて
確認してみるのも良いかもしれません

誰が決めつけたんだ?
自分の周りの人はどうだろう?
本当にこの考えは正しい?
後から入ってきた後輩達はどう感じているだろう?
このやり方しかない?
同業他社さんはどうだろう?
などなど

結果的に
ご自身にとってそれで良かったのだとしても
いったん離れて外から見てみることって
とっても大事なことですし

もし自分を不必要に縛り付けているものがあったとしたら
ゆっくり解いてみるチャンスかも知れません

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榊原 一樹 のこと

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
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