明日
何の保証もないのに、
「明日がある」とか、
「明日はきっと晴れる」とか、
そんな言葉を耳にするのが嫌だった時期がありました。
何に目的を持って、
何を楽しみに生きて良いか分からなくて、
悶々としていたのだと思います。
日々がつまらなかったし、
未来が怖かった。
今はそんな事はありません。
むしろ、ありがたいくらいに慌ただしくて、
「明日!?もう少しそこで待ってて!」という感覚ですね。
26歳の時だったでしょうか。
5歳下の仲の良かった後輩を突然失いました。
少し前に久し振りに再会して、
近況や未来について話をしたばかりだった相手の『明日』が、
彼とまた一緒に遊びに行く僕の『明日』が、
急に空の果てに飛んでいきました。
そうです。
自分は知っていたんです。
何の保証もない、って。
14歳の夏に母をくも膜下出血で失いかけた時にも気付いていたはずなんです。
朝、「いってらっしゃい」と見送ってくれた人に、
2度と会えないかもしれないということに。
“終わり”ってすごくイメージのしづらいもので、
それは誰も命を“終わった”ことがないからなんですかね。
けれども、
僕は“終わり”を知ったことで“今”を意識できるようになりました。
イメージを持つことはすごく大事なこと。
良く“終わる”ために、
今日、何ができるだろう。
今、何ができるだろう。
1年の終わりを前に、
心の整理をして、
明日に、来年に、向かう準備をしませんか?
来年、寅年は年男の榊原一樹でした。
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