もう少しだけ
例えばあの日
想いを伝えずに我慢してしまったとき
少し哀しげな顔をしたあなたと
ちゃんと向き合えば良かった
私はもっとこうしたかった
あなたにはもっとこうしてほしかった
きっと
伝え合っていたら
お互いに変えられる部分はあったかも知れないのに
優しさではない“それ”を積み重ねてしまった私達は
いつしか本当の気持ちを言えなくなっていった
優しさではない“それ”に
お互いにいつの間にか甘えていて
本当の気持ちを見なくなってしまった
当たり前に続くと思っていた時間は
静かに二人の距離を離して
気付いた時には
もうどこから歯車が狂ったのか
思い出せないくらい
あの日の私達は遠くに見えた
最後の言葉だって
「ありがとう」じゃなくて
何か違う言葉を言えたなら
引き返すこともできたのかな?
今でもそうやって
思い返してしまうことがある
時間が経ったら
いつかあの頃の気持ちを
確認し合える日が来るのかな
来ないか
きっとまた
当たり障りのない言葉で
不器用に笑ってしまうんだ
それでもまだ
知りたいと思ってしまう自分が
嫌いだ。
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ここがあなたの心の寄り処になれますように。
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