「あなたが克服したときのことを教えてください」(くれたけ#195)

くれたけ心理相談室から出される今月2つめのお題にお答えします。

ずっとほどけないと思っていた紐が(2022年8月24日)

すっとほどけるときって
案外
ほどこうと必死になっているときじゃないのかも知れない

目的があって
躍起になって
がむしゃらになって
必死に向き合っても叶わなくて

少し間を開けて
距離をとって
忘れた頃になんとなく触れてみたら
自分でも驚くほど
簡単に解けてしまう

向き合うこと自体は
とっても大事なことだし
距離感を変えながらも
向き合い“続ける”ってことは
すっごく大切なのだけれども

タイミングややり方は
本当に人の数ぶんだけあるのだと思うから
(一部、抜粋)

忘れられないの(2022年9月28日)

忘れられないのなら
忘れられないうちは
忘れなくて良いし
無理に忘れようとしなくて良いのだと思います

もうとことん思い出して
その匂いを
その仕草を
その声を
その表情を
その温もりを
その言葉を

浸れる限り
浸って良いのだと思います

それはきっと
抜け出せない暗く濁った沼などではなくて

自分のことを
自分の時間を
たくさんたくさん輝かせてくれた
優しい泉だから

そこからまた歩み出せそうってなったときに
ゆっくりと顔を上げて
一歩一歩踏み出していけば良いのだと思います
(一部、抜粋)

克服しよう
忘れよう
我慢しよう

ずーっと強く強く握りしめていると
いつのまにかその感触に逆に自分が縛られてしまうことってあって

疲れ果てて眠ってしまって
目を覚ましてみたら
良い感じに力が抜けて
視界が開けて
気付いたら越えていることもある

その過程の中には
どこかに放つ、誰かに話す
そんな行動もあったりして

やっぱり

人って
独りじゃないんだなって思います

乗り越えたいとき
克服したいとき

ここにもその場所があるのだと思って頂けたら幸いです。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
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