かける言葉
先日
知的障害をお持ちの方が
売り場の物を落としてしまい
親御さんに叱責されてパニックになり
大声で泣きながら「ごめんなさい」と謝る場面に遭遇しました
落ちた物を一緒に拾うお手伝いをしながら
「ごめんなさい」と謝り続けるその方に
「大丈夫、大丈夫」と声をお掛けし
手を伸ばしてこられたので「大丈夫、大丈夫」と握り返すと
声も表情も穏やかになられました
ご本人の思い
親御さんの思い
僕自身の思い
周りの目
どんな行動をし
どんな言葉をお掛けするのが正しいのか
相手にもよりますし
時と場合にもよりますよね
“かける言葉”というものについて
最近よく考えていて
たとえば
学校の受験や大事な試験の日
大きな大会や勝負どころの試合の日
応援する気持ちでいっぱいだけど
「頑張れ」って言葉がプレッシャーになったりしないかな?
「大丈夫」って言葉では無責任すぎないかな?
考えれば考えるほど分からなくなったりもします
日々のコミュニケーションの中で
どういった言葉や行動が
相手に合っているのかというところを確かめていくことも大切だなと感じますし
うまくまとまった言葉を探すより
こちら側の気持ちを素直に、正直にお伝えすることも大切なのだと思います
時には言葉要らない時だってありますよね
沈黙に寄り添い
ただ傍に居る
ただ手を握る
ただ頭を撫でる
ただ抱き締める
それで良い
その方が良い
もしできるなら
相手からもどうされるのが良いか
聞けるのが一番良いとは思いますが
できればそれはゾーンに入っていない時や
あまりナイーブになっていない時期が良いかもしれません
きっと何よりも大切なのは
その方を想い
その方の思いをよく見つめ
深く深く汲み取ること
どうかその願いに
その目標に届きますように
どうかその優しい想い合いが実を結びますように。
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