つなぐ
くれたけ心理相談室の月々のお題にカウンセラーがお答えするシリーズ。
番号は前後しますが、昨日に続き、1月の2つ目にお答えします。
「あなたは心理カウンセラーとして、どんなことを提供できますか?」(くれたけ#218)
1年半ほど前のお題「あなたのカウンセリングを受けるメリットってなんですか?」(くれたけ#181)の中では、
①ご自身の本心の確認
②安心感
③時間を忘れる
ということを挙げさせていただいておりました。
今回はそれに加えてご相談者様のお声や日々の中で周りの方からいただいたお言葉を元に考えてみました。
扉を開く
カウンセリングにあまり乗り気でなかった方やご自身のことを話すのが苦手だった方がご自身で扉を開けてくださったと思う場面が多かったように感じています。
たとえばお2人の関係についてのご相談の中で、片方の方は連れられてきたという印象が強い場合、「もう自分でもたくさん考えたし、2人でも十分に話し合った」とおっしゃられる方がおられますが、それを理解した上でもお話をお聴きしていくと、最終的には相手の方よりもたくさんお話になられたというケースが多くありました。
カウンセリング以外の場面でも、なんとなくお話をしている内に、ぽろっとこれまでは誰にも言えなかったお悩みなどをお話ししてくださる方も多かったように思います。
話をお聴きするだけでなく、時に質問をさせていただいたり、解釈を確認させていただく中で、ご本人の中に気付きが生まれたり、学びを得られたことを言葉にしてくださったことは、心理カウンセラーとしてはこの上ない喜びの1つです。
いつでも扉を開いてお待ちしておりますので、「こんなことで相談して良いのだろうか?」とか「もう新たな気付きはないと思う」などいった思いをお持ちの方にも、ぜひお話しいただきたいなと思っています。
“しょうがないから行ってみるか”、それもまたきっかけのひとつになるかも知れません。
繋ぐ
心で人を繋ぐということ。
昔から人と人の間に立ってそれぞれの思いや言葉を繋ぐ役割をさせていただくことは多かったですが、その経験が心理カウンセラーとして活動していく中でも、大いに活かされているのではないかと感じます。
様々な関係の中に、第3者として入り込むことの意味といいますか意義といいますか、いつでもフラットに、そして客観的に、冷静にお互いの思いや言葉を整理して紡ぎ直していくことの大切さをあらためて確認させていただくことがとても多かったです。
ほどけた糸、絡まった糸を元に戻すのには時間がかかるかもしれませんが、外からの目線を取り入れると少し気が軽くなったり、すっと力が抜けることもあったりします。
以上、お答えいたしました。
人に話すことで自分の中から放し、離してみることの大切さを心理カウンセリングという場を通して、より多くの方に感じていただけたら良いなと思います。
投稿者プロフィール
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ご覧いただきありがとうございます。
ここがあなたの心の寄り処になれますように。
榊原一樹のプロフィールはこちらからご覧ください。
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