負けた方の気持ちを先に考えちゃうものね

どっちを応援したって同じよ。
どっちが勝っても、どっちが負けても、つらいだけ。
どうしたって、負けた方の気持ちを先に考えちゃうものね。【雨宮さくら】

あだち充 作 漫画『H2』18巻より

小学校の頃から
夏の高校野球が好きで
時間が許す限り中継を見たり
三分を切り抜いて集めたり
夜に放送される『熱闘甲子園』という番組で
その日の結果や裏側を追ったりしていました

今年に関して言えば
スケジュールの都合と
天気による時間変更などのおかげで
例年以上にリアルタイムで観られることが多かったように思います

毎日繰り広げられる熱い展開に胸を打たれ
涙なしには観られませんでした

ふと思い出しのが
タイトルと冒頭で引用させていただいた
大好きな『H2』という漫画の一節

この漫画は
野球漫画としても面白いのですが
なんというかただ青春と表現するには収まりきらないような
恋愛や人生、スポーツにおける切なさみたいなものが散りばめられていて
何度も読み返しては涙したお気に入りの作品です

スポーツを観ていると
競技そのものを楽しむだけでなく
関わる方々のそこに至るまでの様々なストーリーを想い
それぞれの心情を想像してしまいます

なので知れば知るほど
どうしても負けた方の気持ちも考えてしまいますし
勝敗や順位が付くことが惜しいというか
皆さん、最高です!
皆さん、優勝です!
と何の権限もなく言ってしまいたくなります

とはいえ
チャレンジをされている方々からすれば
結果も大切なモチベーションだと思うので
勝手なことは言えないというのも重々承知しております

スポーツにも心理は密接に関わっています

競技におけるメンタルのコントロールもそうですが
関わる方それぞれの生活とのバランス
人間関係についての思考
これまでの歩みにおける認知や記憶との繋がりなども
とても大切になってきます

僕個人としても
そういった分野への心理職の拡がりの可能性も信じながら
競技やチームなどに関わっていけるよう
これからも引き続き学びを深めていきたいなとあらためて勇気をいただきました

酷暑の中
全力プレーを見せてくれた選手や関係者の皆さんに
僭越ながら最大級の感謝と拍手を送りたいと思います。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

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