受験生や親御さんへ

これは、
5年ほどご縁のある親子さんとのお話。

気付けばお子さんは中学3年生になっていて、
もう7月ということは、
受験への道まっしぐら。

現状をお聴きする機会があったのですが、
どうやら志望校への現在地に対する不安があるご様子。

推薦入学をご希望なのですが、
そのシステムもだいぶ変わっているようで、
なかなか厳しいラインに立たされているとのことでした。

生徒会活動や課外活動などでの成果が認められて、
内申点は高いものの、
テストの成績が思うように伸びず、
ご本人も不安を感じてネガティブになっているし、
親御さんもつい厳しい言葉をかけてしまう。

僕が真っ先に感じたのは、
何よりも、
良い表情をしてないな、というところでした。

とても明るく人当たりの良いご家族で、
普段の行いやここまでの苦労や努力もたくさん知っている僕は、
「もちろんテストの成績が大きく関わってくるので、
そこをないがしろにして良いとは言いませんが、
ご本人も親御さんも含めてそのことにネガティブになりすぎて、
もともとお二人が持っている明るさや優しさも隠れてしまっていませんか?
その結果、日々の生活や受験勉強へのモチベーションも下がってしまっていませんか?」
ということを中心にお話をしました。

数日後、
僕のお話を元にお二人で話し合ったとお聞きし、
お子さんは涙ぐみながら聴いていて、
親御さんもつられてネガティブになってしまって、
厳しい言葉ばかりかけていた気がするとおっしゃってくれました。

最終的に勉強のところで頑張るのはご本人ということは変わりありませんし、
テストに関してはある程度対策や勉強法をお伝えすることはできても、
教科や問題との相性などもあったり、
一概にこうすれば良いということは申し上げられません。

ただ、そこに向かうまでのご本人のお気持ちの持ち方、
それを見守り支える親御さんのお気持ち。
こういったものに関しては、
お話をお聴きしてお伝えすることはできると感じています。

まずはここまでやってこられたことを、
それは教科書の勉強という点だけでなく、
生活面なども含めてしっかりとご本人も親御さんも認めて労ってあげること。

そして、どういうときは捗るのか、
どうやってモチベーションをコントロールしていくのか、
乗らないときはどうするのか、
周りも含めて一緒に感じて、考えていくこと。

正解があるのだとしたら、
それはご本人の中にしかないのだと思います。

そしてそれは、
人それぞれ違って、
まったく同じものはひとつとしてないはずです。

時間は限られているのかも知れませんが、
色々試してみた方が良いし、
支える側の方は色々な選択肢を用意して差し上げる準備を、
常にして頂けたら良いのかなと思います。

春にはまた最高の笑顔でお会いできたらいいなと願います。


ちなみに22年前の高校受験前の僕は、
先日『母の日』というブログの中で書いたように、
母がくも膜下出血で倒れた後で、
その母を少しでも喜ばせたいという想いと、
あなたの近くにいらっしゃる素敵な人を紹介してください』というブログの中で書いた、
一足先に札幌北高校へ進学していた姉に負けたくないという想いが、
大きなモチベーションになっていました。

そして朝5時頃に起きて、
食べ物に関する15の質問』というブログの中で書いた、
おばあちゃんの作ってくれた大量のおはぎを食べて、
ベッドの下に机があるタイプの勉強机で必死になって受験勉強していた記憶があります。

カウンセリングでは、
こういった親子関係やご家族のご相談を、
お一人であったり、お二人での親子カウンセリングも承っております。

カフェやレンタルルームでのカウンセリングにご抵抗がある方には、
訪問カウンセリングも行っておりますので、
選択肢の一つとしてご検討いただけたらと思います。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

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