縁の円

5年前、
僕は10年務めた飲食業の仕事を辞めて、
12年住んだ横浜から帰ってきたとき、
4年制の大学に入り直そうと、
当時はまだ呼び名がセンター試験の勉強をしていました。

この話については、
また別の機会にお話させていただこうと思いますが、
じっと勉強だけをしているのも気が滅入ると思い、
経験したことのない種類のアルバイトをしてみることにしました。

それがセントラルウェルネスクラブ琴似店との出会いでした。

スポーツクラブで働けば、
仕事外の時間に運動も出来て良いのではなんて、
そんな甘い考えだったのです・・・。

もちろんそれはOKなのですが、
実際に働いてみると、
身体についての様々な知識、
マシンの使用法、
栄養指導など様々な勉強が必要でした。

初めは覚えることの多さに、
受験勉強どころではありませんでしたが、
ここで働いてみて感じたのは、
自分が今までサービス業で学んできたことも、
大いに生かせるということ。

耳や鼻が敏感なので、
施設の異変に気付くことに役立ちました。

そして何より、
元々人と関わるのが好きですし、
人とお話をする、
人のお話をお聴きすると機会いうのは、
スポーツクラブでもたくさんあります。

平日の午前中であれば、
自分の親や祖父母くらいの年齢の方とお話しする事もありますし、
キッズスクールの指導では下は3歳から、
本当に老若男女様々な方とお話をさせていただく機会がありました。

3年前にお仕事自体は辞めさせていただいているのですが、
現役のスタッフさんやお客様とは繋がりが今もあって、
昨日、
母の小料理屋にもご来店くださっていたお客様に声を掛けて頂き、
久し振りに施設にお邪魔しました。

レッスンに参加したり、
プールで歩いたりしている中で、
先輩スタッフさんにご挨拶したり、
僕のことを覚えてくださっているお客様が声を掛けてくださったり。

僕のレッスンに出てくださっていたお客様たちとお話をしていて知ったのは、
その方々も元々知り合いだった訳ではなく、
口コミで僕のレッスンに出てくださったのをきっかけに、
その後プライベートでも仲良くなったという事実でした。

僕としては、
どんな方がレッスンに参加してくださるか想像しながら、
強度を分けたメニュー作りをしたり、
人数に応じて間延びをしないような想定をしたり、
必死に準備をしていたのですが、

「それが伝わるから参加し続けた」とおっしゃっていただいて、
やってきたことが報われる喜びや、
見ている人は見ている、
伝わる人には伝わるという成果のようなものを、
あらためて感じさせていただいたのでした。

結果的には、
パーソナルトレーナーの先輩に
「パーソナルトレーナーを目指さないか」と誘われたことがきっかけで、
「自分は心理の世界で人のお力になりたい」という覚悟を逆に決めることになったのですが、
ここで培った“縁”が“円”になってまた巡ってきたことに、
ありがたさと喜びを感じます。

心と身体は密接に通じるもの。


学ばせていただいた事を活かしながら、
大きな円にして繋がっていけたらなと思います。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

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