北海道人
初めて北海道を出て暮らすことになった17年前。
まず入学式のシーズンに桜が咲いていることが感動でした。
だいぶ淡い記憶になってきましたが、
確か3月31日に横浜に着いて、
横浜駅に直結でしかもお風呂があるという理由だけで選んだスカイスパ。
カプセルホテルというものをよく知らず、
何だか宇宙船に乗り込んだような気分になっていたことを思い出します。
翌朝、大学の寮に入るため、
横浜市営地下鉄の三ッ沢上町駅で降り、
横浜国立大学を向かう道々はもちろん、
寮の周りも綺麗な桜だらけで、
ゴールデンウィークに桜の開花が間に合うかくらいの北海道とは大違いだなと感じました。
学校の先輩やアルバイト先の先輩達に北海道出身だと言うと、
それだけでなんだかすごいことのように喜ばれ、
「だから色白なんだね」(色黒の人もいるけど・・・)
「話し方がのんびりしてるね」(早口が苦手なだけ・・・)
「なまら、でしょ?」(ほぼ言わない・・・)
「カニ食べたい」(年に数回食べるか食べないかだけど・・・)
「『水曜どうでしょう』好きだよ!」(僕はあまり観ていなかった・・・)
そういうイメージなんだなと思い知らされました。
たまたま寮の同じ階に、
北海道出身のもう2人いて、
僕だけが札幌だとわかると今度は、
「札幌は都会だよね・・・」
とちょっと崇められるように言われ、
「いや、この横浜に比べたら全然なんだけど・・・」なんて言えなくなりました。
愛知出身の人には、
「札幌は名古屋を真似した街だ」と意味もなく蔑まれ、
今その名古屋に本部があるくれたけ心理相談室の所属しているのは、
なんだか不思議な縁だなと感じています(笑)
地元を出ることって、
自ら望んでいてどきどきわくわくする人もいれば、
望まない形でびくびくそわそわしてしまう人もいますよね。
それでも僕が良いなと感じたのは、
外から自分の街を見たり聞いたりすることで、
その街の良さをあらためて知ることが出来ます。
それは味覚面であったり、眺望や街の人の雰囲気なども含めて。
そして月並みですが、
一人で暮らし始めることで、
食事や掃除、洗濯をしてもらえることのありがたみを感じられます。
また新たな地での新しい人や仕事との出会いは、
知見や人脈を拡げてくれます。
これから受験シーズンが加速していきますが、
地元を出ようと考えている皆さんやそのご家族はどんなお気持ちでしょう?
まずは受験そのものに必死な時期だとは思いますが、
新たな生活のイメージをしてあげることで、
モチベーションを高めることも良い刺激になるかも知れません。
素敵な未来は自分で作れるもの。
どうかその輝きを最大限に解き放てますように。
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ここがあなたの心の寄り処になれますように。
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