行動を先に持ってきてみる

神奈川や東京でお仕事をしていた時
たまたま配属が横浜や渋谷、二子玉川といった大きな駅直結という飲食店ばかりだったので
多い時は1日に何百万円、1時間に何百人という盛り上がりに直面することが多々ありました

忙しさに備えて人員を確保したり
仕込みを万全以上にしてはいても
予想を越えて来ることはあって
そうなるとやはり慌てます

幸いにも僕はもともとがのんびりしている雰囲気だからなのか
慌てていても悟られないことが多かったですが
見るからに慌ててしまうスタッフは必ずいるもので
それはあの忙しさの中ではしょうがないなと思いつつ
どんな言葉をかけたらいいかというのはよく考えていました

慌てている人に「慌てるな」「落ち着いて」は逆効果だったりもして
そういう時こそ「俺がいるから大丈夫だと思って。何とでもするから」ってふざけたような本気のことを言ってみたり
「これは僕に任せて、あれをお願い」といった感じで具体的に指示をするようにしてみたり
「はい、息吐いてー、吐ききるまで吐いてー、大きく吸ってー」と少し大げさな動きも交えながら笑顔で深呼吸してみたり

どんな状況でも基本は変わらないので
それをこなしてもらうことと
それぞれの得意を活かしてもらう、良さを失わないこと
そんな意識でいました

火事場の馬鹿力って確かにあるとは思うんですが
馬鹿力というだけあってコントロールできないとやっかいな場合もある

そうすると自分の能力以上のことをやろうとして
かえってパニックになってしまったりミスを生んでしまったりする

そうなるくらいなら
いつも通りの良さを活かしてもらうのが一番なので
いつも通りに戻ってもらうために大事にしてもらうのが

・まず焦っている自分に気付くこと
⇒気付いていないとそのまま転ぶまで突っ走ってしまいがち・・・

・早口になりがちなので、意識的にゆっくり声を出すこと
⇒呼吸法に近い

・ちょっと大袈裟なくらい笑顔で居ること
⇒そのうち楽しくなってきて、自然な笑顔になれたりもする

・優先順位を書き出したり、ぶつぶつ唱えたりしてみる
⇒可視化すると、重要度の低いものに対して冷静になれたりもするし、周りの人にも見たり聞いたりしてもらえる

などなど

これは飲食店のお仕事に限らず
日々の生活や別分野のお仕事、スポーツなどでも活かせることもあるかと思います

行動を先に変えて
感情をコントロールする

よりよいパフォーマンスのご参考に少しでもなれば幸いです。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

榊原一樹のプロフィールはこちらからご覧ください。

コメントはこちらへお願い致します。