この痛みは
誰かを愛することって、
『僕らの食卓』(第10話)
失うときの痛みも引き受けるっていうことだと思うんだよ。
この痛みは、妻を愛した証なんだ。
この痛みを味わえて、ぼくはしあわせなんだ。
『僕らの食卓』というこのドラマは
他人と食事をすることが苦手な犬飼貴丈さん演じる会社員・穂積豊が
いつものように公園でひとりで昼食を食べようとしていたところ
自作の爆弾おにぎりに興味を持ってくれた4歳の男の子と
飯島寛騎さん演じるその兄・上田穣と出会うことから始まり
後日、
穣の「おにぎりの作り方を教えてやってください」
という願いを快諾したことで
豊は兄弟二人と縁を結び
本当の家族のように食卓を囲み
苦手だった他人との食事を楽しむようになるという
三田織さんのBL漫画が原作となっているドラマです
引用の台詞は
「この幸せがある日突然なくなったら・・・」
とネガティブに考えてしまう豊に対して
穣の父親がかけた言葉
失うことの痛みや苦しみ
それらはすぐに受け容れられるものではないし
もしかしたらずっと抱えていくものかも知れない
けれどもそれは
大切だったからこそ抱える痛みや苦しみだったりもするわけで
もしもそれに気付ける時が来たならば
もしもそれを受け容れられる時が来たならば
その想いはもっと素敵で輝かしい大切なものになることだってある
そんな風に思っています
僕自身も過去に失った友や親族がいて
そして
この夏から秋にも旅立たれた方が何人かいらっしゃいました
やはり初めはショックで
すぐには受け容れられなかったけれど
共に過ごした思い出や
話したこと、その時のお声や表情などは
間違いなく僕の心の中に深く刻まれています
今ここで生きる者として
温かく包んで持ち続けること
そして
ときに思い出してその方の温かさを感じること
それこそが最大にして最高の
自分にできることなのではないかと思っています
痛みだけれども
痛くないみたいな
痛みだけれども
どこか優しくて温かいみたいな
寂しいけれど
どこか柔らかくて懐かしいみたいな
そんな風に
心の中に置かせていただけたらなと思っています
受け容れたり
乗り越えたりすることを
急ぐ必要はまったくないと思っています
どうか
それぞれの想いで
それぞれのペースで。
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ここがあなたの心の寄り処になれますように。
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