子供の頃に言われた言葉
たとえば家族が
「この人好きじゃない」って言ったTVタレントさん
なんとなく自分も好きになってはいけないような見てはいけないような
そんな魔法にかかっていたことがありました(①)
たとえば仲の良くなかった同級生が
「ガイコツ」「電信柱」と言ってきたこと
いつ誰に言われたのかなんて
ぼんやりとしか覚えていなくても
どこか頭の中で時々思い出したりすることがありました(②)
たとえば病院の先生が
「筋肉の付きにくい骨格だね」と言ってきたこと
本当にそうなのか分からないけれど
②で同級生から言われた言葉も手伝って
そうなんだとずっと思っていて
そういうもんなんだと諦めていました(③)
それぞれに対して
大人になってから冷静に考えると
違った解釈や処理ができるようになったことに気付きます
①身近な人の好き嫌いに釣られずに
自分は自分で好きなものを好きになって良いんだということ
②確かに色白で細かったもんなぁと笑って
もっと食べて鍛えていたら
そんなこと言われないで済んだかなと
あの日の自分に「ごめんね」って言ってみる
③栄養の摂り方やきちんとしたトレーニングで
胸板なんてつかないと思っていた自分にも
胸板がついてきたと鏡を見ながら触っている自分がいる
これはほんの一例ですが
子供の頃に言われた言葉って
良い言葉も悪い言葉も
結構ずーっと残っていたりします
思考の選択肢があまりなかったから
かわす術も守る盾も持ち合わせてなくて
ただただ真っ直ぐに受け止めてしまう
そしてそれらが占める心の中も面積は
大人が思うよりも遥かに大きかったりします
もしも時間が経ってから
もしも大人になってから
そういうことに気付けたならば
ひとつひとつほどいてみて
「そうじゃなかったんだよ」
「それだけじゃないんだよ」
「自分で選んで良いんだよ」
そんな風にあの日の自分に寄り添って
「つらかったね」
「よく我慢したね」
「もう大丈夫だよ」
そんな風に声をかけてさしあげてほしいなと思います
あの日の自分がいて
今の自分がいるわけだけれども
あの日の自分と
今の自分は良い意味で切り分けて考えて良いんです
むしろ切り分けて考えるからこそ
許せたり受け入れられたり
変えたり手放したりすることができたりもします
まずはあなた自身が
あの日の自分を労ってさしあげること
そして今
やさしく抱きしめてあげること
どうかどちらのご自分も大切に。

投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
- 
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 ここがあなたの心の寄り処になれますように。
 
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