いつのまにかあんなことまでできるようになっている
スキーの引率で担当した
初めはスキーを履くことすらままならず
カニ歩きで登ることにも苦戦していた子供たち
転べば泣き
スキーが取れれば泣き
疲れればまた泣く
抱えて起こしたり
後ろから抱き込むようにして一緒に滑ったり
こちらはスキーを履かない時間のほうが
長かったのではないかと思う日もありました
けれども引率最後のテストの日
担当した子どもたちが滑ってくるのを
手の届かない遠くから見ていると
まだ腰が引けている子もいたけれど
みんなが初級滑りは合格
お別れの時まで我慢して
こっそり1人で泣きました
飲食業で出会ったひとりの後輩くん
パートナーに進められて転職をしたものの
自分でも「向いていないと思います」と言ってしまうくらい
初めは不安がたっぷり
それでも根気強く支え
ときには少し厳しいことも伝え
紆余曲折しながら
お店を支える大切な立場へステップを踏んでいく
こちらが忙しくてどうしても手が離せなかったある時
周りを引っ張って一生懸命に働く姿
そのやり方は僕が教えたやり方に似ていて
彼なりに消化してアレンジして実践しているんだなと気付き
「なんだ、できるじゃん。もう大丈夫だな」って
ほっとひとり、つぶやいていたことがありました
子供は子供で
彼は彼で
それぞれのペースで成長していました
思っていたよりも伝わっていました
もしかしたら
自分が手を添えすぎていたのかも知れません
それに気付けていなかったら
彼らの可能性を閉じ込めてしまっていたかも知れません
遠くから見守るとか
黙って見届けるって
世話焼きの人からすると
ものすごく焦れったかったりするんですよね
でも信じてみることも大切なんだと思います
そして
もし転んで泣いて帰ってきたら
傷を拭いながら「よくがんばったね」って
たくさん話を聴いて抱きしめて頭を撫でてあげること
もし迷って悩んで苦しんでいたら
「ここまでよくやっているよ」って肩を叩いて
今の思いをしっかり聴いてこれからするべきことを伝えていく
そんな大きな大きな器の
安全基地を作って待っているのが良いのかも知れません

大丈夫
きっと伝わっている
大丈夫
これは終わりじゃなくって
きっとここからはまた違った関わりもできる
そんな風に
温かく嬉しいイメージでいられたら。

投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
-
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ここがあなたの心の寄り処になれますように。
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