少しだけ未来の話をしよう

もうずいぶん前の話で
自分の中のどこかにそれがあったとしても
消え去るくらいに遠い記憶だと思っていたものが
20年以上も経って還ってきた

大嫌いだと思っていた先生の話も
少しだけ大人になって捉え方が変わったら
自分でも放ちたいくらい素敵な言葉だった

帰り道
みんなと別れた後
ひとりでラジオのパーソナリティの真似事みたいに
誰かに向けて話をしたり歌を唄った記憶が
さらなる未来への光になった

誰かを光らせるのが好きで
自分を最大限に生かしながらそれをするために
学校の行事で司会をしたり生徒会の議長を務めたり
人を観て人の話を聴く心は
今の自分の糧になっていた

逃げるように
捨てるようにこの街を出て
思い返すのをやめた記憶も
それはひとつの種みたいなもので

静かに根を張って
柔らかく育っていたことを知って

全部繋がっていたんだなと
月並みながら気付かされます

あの頃の全力も夢中も
決して無駄にはならないからって
少年の自分に言えたなら
もっと彼は明るく前に進めただろうか

いや、それは良いのか
今ここに居る自分が全て

あらためて
ここまでの出会いや経験のすべてに
ありがとうを。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

榊原一樹のプロフィールはこちらからご覧ください。

コメントはこちらへお願い致します。