寒い夜だから

寒さできゅっと心が締め付けられるような感覚
身長ほどにも積もり上がった雪に閉じ込められるような感覚
光を遮られる時間の長さに何だか悶々とする感覚

北海道に帰ってきて7年近く経ちますが
思うのは島国の中でさらに島として分かれた地域
日本の主要都市と言われる場所から少し離れた地域で
内向的になりがちであったり
閉塞感というか疎外感みたいなものを感じないとは言い切れない気がします

どうしても寒いと外に出るのが億劫になる方も多かったり
大雪で移動が不便になるほど内に籠りやすくなってしまいますから
そういった環境が影響する部分はあるかも知れません

けれどもそれは決して悪さだとは僕は思っていません

その寒さや雪に囲まれた生活の中で
丁寧で大らかな性格が養われていたり
我慢強さや忍耐強さが培われていたり
譲り合う行動や誰かを想う優しさがたくさん芽生えており

それは北海道から出て暮らしていた頃に
実際に僕自身が言われた言葉であったり
帰ってから気付いたことでもあります

その地域の良さや特性を活かして
それぞれが前向きに生きるというスタンスも
とても大切なことではないかと思います

日照時間が短くなると
体内時計をつかさどるメラトニン分泌のタイミングが遅れたり
セロトニンやドーパミンなどモノアミンが減少し
抑うつを引き起こしやすくなるとも言われていますから

太陽が出ている時には
僕は「よっしゃ、太陽!」とすかさず散歩に出かけます

少し遠めのスーパーで買い物をするとか
少し遠めのカフェに行くなど
生活や楽しみにさりげなく健康を繋げるイメージで
できれば気楽に
できれば鼻歌でも歌えるくらいの楽しみ方で
心や身体を動かしてあげる

また
お食事の中で魚介類、卵、肉、乳製品、大豆製品、ナッツ類、バナナなどを口にして
ビタミンDやトリプトファンを摂り入れることも有効とも言われていますので
ぜひ参考になさってください

自分らしさや地域特性を上手に捉えて活かしつつ
そこで今できることを少しずつでもやってみる

少し憂鬱な物事にも
楽しんで向き合えるようになると
心や身体にも良い変化が起こってくることって本当にあると思っています

寒い夜も
どうか温かく乗り越えられますように。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

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