たとえば寂しかったこと

たとえばママの帰りが遅くて
暗くなるまで友達が帰っても1人でお外で遊んでいたこと

たとえば両親が離婚して
片方の親には会いたくても会えなかったこと

たとえばお父さんが厳しい人で
甘えたくても甘えさせてもらえなかったこと

“寂しかった”

自分にとってのその事実を
ちゃんと認められているでしょうか?

それぞれに様々な環境があって
色々な理由があるけれど
しょうがないとか自分にも悪いところがあるからって
“寂しかった”という感情に嘘をついてはいないでしょうか?

子供の頃の寂しい記憶って
ずーっと自分の中のどこか根っこに残っていたりする

もう大人だからって切り替えるのも立派なことだけれども
切り替えることは忘れることとは別のことです

かき消そうとしてもその事実は消えないし
消す必要もきっとありません

自分の心の中の真実は真実のままで良いんだと思います

自分自身がその事実も真実も認めて差し上げて
「よしよし」「よくやった」「よく我慢したね」って
抱き締めたり頭を撫でてあげることも大切です

“大丈夫”に越したことはないけれど
無理に“大丈夫”である必要はないし
急いで“大丈夫”にならなくて良いし
いつだって“大丈夫”じゃなくたって良いんです

心理カウンセリングでは
ご自身の人生を振り返りながら
思考の癖やそれが形成されるまでの出来事について
それぞれに対する感情などを確認し見つめ直しながら
今に繋げていくこともできます

心の伴走者である我々が
いつもここにいるんだってことを
どこかに留めていただけたなら幸いです。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

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