夏の祈り
お盆の時期だからでしょうか
夏に特別思い入れのある出来事が多かったからでしょうか
あの日の匂いや色
あの日の景色や音が
優しく浮かんで還ってくることがあります
今年はなんだかやけに具体的に
母がクモ膜下出血で倒れたのが25年前
母方の祖母と父方の祖父がたまたま1日違いで亡くなったのが24年前
5個下の仲良い後輩を亡くしたのが明日で13年
あの頃住んでいた家の中の景色
部活の試合でゴールを決められなかったあのシーン
震える手で何故か読んだ夕刊
車の中、病院の待合室、ティッシュ箱
おばあちゃんの匂い、服装、姿勢
一緒に見た大相撲中継やおばあちゃんの笑い声
おじいちゃんちの匂い、床の軋む音、階段、納戸、庭に作ってくれたブランコ
別の後輩から電話を受けた時に歩いていたみなとみらいの風景、陽射し、涙
忘れないようにしようと強く誓っている訳ではないけれど
そんな風に思わなくても強く深く刻まれている記憶
大切だから
ずっとここにあるんだなって思うことにしています
大切だから
傍にいてくれているんだなって思うことにしています
全部、夏のせいにして
いや、全部、夏のおかげにして
今日も自分がここに在ることを
実感させてもらいます
あらためて、感謝と祈りと。

投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
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