ちっとも普通じゃない

一億人いれば一億の無秩序が飛び交う恐ろしい世界。
あなたがどんなときでも声をかけたり、寄り添ったり話を聞いたり、変化に気づいたり、ただそばにいたり。
そういうことこそがほんとは子供たちを救っているんだ。
法律っていうのは無秩序な世界をどうにか生きやすくするためのものだけど、それでもできる事は本当に少なくて。
でも、あなたはいつだって、少し離れたところから銀の鈴を振っている。
ただ、側にいて。
時には話を聞いて、一緒に笑って。
そんなうれしいことがありますか?
あなたが普通であなたみたいな人ばかりならきっと世界はもっと良くなってるはずだ。
あなたはちっとも普通じゃない。

フジテレビ系列 月10ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』第9話

引用させていただいたこのドラマは
「宇宙の一部になりたい」―――
独特の感性を持つがゆえに人生にも仕事にも臆病だった弁護士が
少子化による共学化で揺れる私立高校に『スクールロイヤー』として派遣されることになり
法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に
不器用ながらも必死に向き合っていく7〜9月期に放送されていた学園ヒューマンドラマです

先日録画をすべて観終わったのですが
今年の夏ドラマで
1番好きなドラマでした

文化祭の夜
礒村勇斗さん演じる主人公の健治は
想いを寄せる教師の堀田真由さん演じる幸田と
天文室で2人きりでプラネタリウムを鑑賞することに

自分を「普通のことしか言えない」と卑下する幸田に対し
健治はこれまで見てきた彼女の姿を熱のこもった言葉で肯定するシーン

誰かにとっては当たり前にやっていること
普通のことと卑下してしまうようなことって
実は誰にでも簡単にできることではなかったり
小さく見えるようでとてもとても大きくて相手にとっては大切なことだったりします

カウンセリングの場面でも
もったいないことに
ご自身のやられてきたことを
過小評価されている方って結構いらっしゃるんですよね

もちろん謙虚さも素晴らしいことではありますが
もっともっとご自身を労ってさしあげたり
もっともっともっとご自身を褒めてさしあげて良いのに

ご自分でそういったことをするのが苦手な方は
いつも褒めてくれる、認めてくれるファンみたいな方とお話をしてみたり
カウンセリングでカウンセラーを通して客観的にご自分を評価されてみるのも大切だと思います

素直に受け取っていただいて「やったー♪」「うれしい」と喜ぶのも大切ですし
受け取っていただいた上で「まだまだです」「もっともっと」と高みを目指すモチベーションにされるのもまた素敵だなと感じます

積み上げているもの
紡いできたもの

ちゃんと伝わる人には伝わっていますし
見てくれている人は見てくれています

やさしくひらいて
やわらかく受け入れながら
ありがたく頂戴して
また続けていく素敵なエネルギーにしていくという考え方も
大切にしていただけたらと思います。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

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