頭と心と身体の一致
パリオリンピックの
スポーツクライミング男子複合に出場している
安楽宙斗選手
淡々と飄々と
ときに軽々しく壁に設置された課題をクリアしていく姿に
“脱力系クライマー”という呼ばれ方もする
17歳の現役高校生です
スポーツクライミングとは
そり立つ壁を
カラフルなホールドを使って道具を持たずに
自身の体一つで登る身体能力とテクニック
攻略するための読みが必要な競技
(ボルダリングとの違いはロープの有無だそうです)
スポーツクライミングは
ただ力があれば登れるというわけではなく
都度、次を想定しながら登り
ましてや身体に相当な力を入れた状態で攻略法を考え
頭で考えたそれらを限られた時間というプレッシャーの中で体現し
もしそれで失敗すればすぐに切り替えていかなければなりません
頭と身体を一致させるだけでなく
それに心も加えたすべてを一致させる必要がある
そう感じました
ちょうどオリンピック前に
TVで安楽選手の特集番組を拝見して興味を持ったのですが
練習中に心の葛藤があったりもする中
17歳にしてそれをお父様やコーチの助言も受けつつ
最後はご自身で消化されていて
今大会では断トツのトップで決勝進出
心理の世界でも
心と身体の一致の大切さはよく語られたりもしますが
彼が“脱力系”と呼ばれる所以は
その動作だけにあらず
冷静と情熱を程よく使い分け
良い力の抜き方ができているということなのかも知れません
競技中の真剣なまなざしとは一転
インタビュー時などは
とても愛らしい笑顔の安楽選手ですが
心の専門家として勉強になるところがたくさんあると感じます
決勝も安楽選手らしく
競技を楽しんでいただけたら良いですね。
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