ヒーローとか救世主の話

ある朝
リュックのファスナーが開いたまま歩いているおばあちゃまがいて
気にはなったものの
いきなり声をかけることに迷ってしまったのと
自分が少し急いでいたことで
黙って追い越してしまったことがありました

なんとなく気になったままその日を過ごしていると
まったく別の場所でまったく別のおばあちゃまに
「リュックの中にこれを入れてくれないかしら?」と言われました

身体にフィットするくらいの小さめなリュックで
足が悪く杖をお持ちになっているそのおばあちゃまからすると
何度も降ろして、入れて、背負い直すというのがなかなか億劫だとのことで
朝のおばあちゃまも杖をお持ちになっていたので
気になっていた僕からするとちょっとびっくりするような声掛けでしたが
快諾して任務完了しました

「ありがとう。救世主だわ」と優しく微笑まれ
こちらもなんだか嬉しい気持ちに

今年に入ってからたまたまなんだとは思いますが
ちょっとしたことで“ヒーロー”とか“救世主”と言って頂ける場面があります

子供の頃に夢見たヒーローのように
たとえば地球を守るとか大層なテーマでなくても
また、なろうと思ってなるものでもなくて
日常の中にそれに繋がる要素はあるものなのかも知れません

五感が鋭すぎて一度に多くの情報を取り入れられる人間なので
それを活かした日々の気付きを
あらためて大切にしていきたいなと思った出来事でした。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
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