時間差

長く厳しかった夏の疲れが
少し時間差で今頃出てきた

あの日こっそり蒔いた種が
数か月かけて小さく芽吹いてきた

転んで捻った足が
その時は大丈夫だと思ってもあとから腫れてきた

あの日、お伝えした言葉がずっとその人の心には残っていて
数年後、腑に落ちた時に感謝を告げられた

あの時は「大丈夫」って笑った心の傷が
忘れた頃に涙になって思い出された

誰かの役に立つかなってさりげなく続けていた活動が
あとの人にも引き継がれていつしか優しい伝統みたいになっていた

良いことも悪いことも
影響や効果が時間差で出てくることってある

だから
簡単に判断しない方が良いことってあるし
じっくり待ってみることも必要だったりする

どこが決断の分岐点か難しいところはあるのだけれども
眉間にしわを寄せて厳しい表情をして待つというよりも

乾いた布に1滴の水がゆっくり浸透していくのを待つような
そんな柔らかく優しいイメージで

ちゃんと心から心で心に寄り添ってみる。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

ここがあなたの心の寄り処になれますように。

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