大切な人が迷っているとき

ついつい何か言葉をかけたくなる
ついつい手を取って「こっちだよ」って引っ張りたくなる

それも良いのだけれども
その思いも素敵なのだけれども

ただそこにいる
ただ待ってみる

そんなスタンスが良い時もある

今、彼はそこからひとりで立ち上がろうとしている
今、彼女は自分の力で進もうとしている

危なっかしいその手を後ろから支えてあげたくなったりする
「こうした方が良いよ」って横からアドバイスしたくなったりする

それも良いのだけれども
その思いも素敵なのだけれども

じっとこちらが耐えてみる
いつでも助けられるスタンバイはしながら待ってみる

その一歩が
ひとりで踏み出すその一歩が
これからの彼を/彼女をもっと強く大きくしてくれるかもしれない

“ただ待つ”って簡単そうに見えて
とっても難しかったりする

だからその時間に
たくさんその人を観ることにする

どんな時にどんな感情になっているだろう?
どんな時にどんな表情をしているだろう?
どれくらいの能力やキャパシティを持っているのだろう?
何に迷っているだろう?
こんな選択肢は知っているだろうか?

もし泣きながら帰ってきたら
思いっきり抱きしめて「よく頑張った」って言ってあげてほしい

もし迷いながら「どうしたら良い?」って聞いてきたら
ありったけの選択肢を一緒に考えてあげてほしい

そして必ず「大丈夫、僕は/私はここにいる」って
胸を張って伝えてほしい

大切な人が迷っているとき
よく頑張ったね。もう大丈夫だよ。

できることが何もないなんてことは
きっと誰にもない

あなたが“大丈夫”で
そこにいること

まずはそれが最高の支えだってこと

どうか忘れないでくださいね。

投稿者プロフィール

榊原一樹
榊原一樹くれたけ心理相談室札幌支部 心理カウンセラー
ご覧いただきありがとうございます。

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